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高齢者の相手をするときには、色々と気をつけなければならないことが出てくる。骨が弱っているケースが多いので、身体介助をするときには慎重さが求められるのだ。高齢者は軽く転倒をするだけでも、骨折をしてしまう恐れがある。年齢が上がれば骨折の治りも遅くなる上、おかしな部分を骨折してしまうと命に関わるケースも出てくるだろう。

ベッドから車椅子に移動をさせる場合にも、可能なら一人ではなく二人以上で作業に当たるのがベストである。入浴介助も、複数人で行うか、もしくは安全に介助できるような設備を整えておく必要がある。万が一の事態を回避する工夫は、個人でも介護施設ででもしていく必要があるのだ。また、高齢者はいつ認知症にかかってしまうかも分からない。可能な限り日常的に、認知症を予防するような行動を取っていく必要があるだろう。コミュニケーションをしっかりと取ることは、認知症の予防に効果的であるとされている。しっかりと声掛けを行って、たとえ反応がなくても根気強く対応をしていかなければならない。

施設全体でも、刺激的なレクリエーションを導入するなど工夫をすることが求められている。認知症のお年寄りがいないというだけでも、働く側にとっては大きなメリットとなるからだ。認知症の利用者が一人いると、その人に付きっきりのスタッフが出てきてしまう。人材不足がより一層進行してしまうわけだ。認知症予防は、決して本人のためだけにするものではないのである。